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伝説のディスクシステム |
1a legend of disksystem |
「トンカチエディター取扱説明書」の筈だが・・・ 一般的にソフトウェアのマニュアルといえば、そのソフトの機能や操作説明が載っている、付属品というポジションにある訳ですが、当マニュアルはその範疇を大きく逸脱しています。 ズバリ言えば、このマニュアルがメインで、トンカチエディター本体があたかも付録ソフトのような扱いになっています(当マニュアル内では)。例えるなら、HTMLのタグ辞典の本が本体で、用例がCD-ROMで付属しているかのような勢い・・・とは言い過ぎでしょうか? 「トンカチエディター取扱説明書」の題名は、この本の内容を表現するには適切ではなく、「初級マシン語講座」「スーパーマリオ1の構造」「ゲームソフト改造講座」等の方が相応しいのではないでしょうか? 単にトンカチエディターの操作を調べたいならば、本ページの「トンカチエディターの機能と操作」を見て頂いた方が、簡単で解りやすいでしょう。 余談ですが、私の持っているこのマニュアルの裏背表紙には「1987年7月30日 初版第1刷発行」とあり、実際のトンカチの発売日はこちらが正しいのかもしれません(タイトル画面には「1987、7、1」とある)。 |
初心者を寄せ付けない難易度 当マニュアルは全63ページ中7ページから本題に入るのですが、7ページの下の方に「コンピュータを志す人の半数がまず・・・あきらめるという」とあり、さらに8ページの4行目には「ここで、また半数の人がコンピュータを諦めたような気がしますが」とあります。しかし本当に僅か1ページで、4分の3の人が諦めたのではないかと思える程、以下の内容は難解になっています。「アキュムレーター」、「レジスタ」、「ネゲートフラグ」、「フルデコード」、「ダック」、スーパーマリオ1で遊んでいた初心者がいきなりこのようなカタカナを並べられて、”ちんぷんかんぷん”になるのも当然といえます。 |
スーパーマリオやファミコン解析の貴重な第一歩として しかし一方でこの本の内容が理解できる人にとっては、当時は情報が少なかった事もあり、大変貴重な情報源となりました。私もプログラム解析の方は10分の1も理解していないような気がしますが、当マニュアルの「オリジナル面の作り方」を足がかりとして(残念な事に誤った情報ばかりですが)、大半のマップ作成のためのデータ解析に成功しました。また、当マニュアルの「マリオミュージックを変更する」の情報(私は理解できませんでしたが)を足がかりとして、他の人が解析に成功しているのをはじめとし、以後飛躍的に発展したスーパーマリオ解析の原典となりました。その歴史的意義は大変大きく、このマニュアル自体がひとつの”伝説”と言えるでしょう。 |
最初に (全2ページ) | |||
改造 ディスクシステム トンカチエディター 改造コード 無敵 フリープレイ | |||
第1章 6502CPU (全21ページ) | |||
1−1 | 基礎的知識 | 16進になれよう | |
レッスン | 1−1 | ターボマリオ | |
1−2 | 基礎的知識 | キャラクターコード=文字の表現 | |
レッスン | 1−2 | メッセージの書き換え | |
1−3 | 機械語 | データの移動命令 | |
レッスン | 1−3 | その場スーパージャンプ | |
1−4 | 機械語説明 | 加算減算算術命令 | |
レッスン | 1−4 | 重力の世界 | |
1−5 | 機械語の基礎 | 論理演算 | |
レッスン | 1−5 | いきなり256W | |
1−6 | 機械語 | 分岐命令 | |
レッスン | 1−6 | 月重力のマリオ | |
改造 ディスクシステム トンカチエディター 改造コード 無敵 フリープレイ | |||
第2章 ファミコンのIO (全17ページ) | |||
2−1− | メモリーマップ | ||
レッスン | 2−1 | ブートROMの内容を見る | |
2−2 | PPU | CPUからの操作 | |
レッスン | 2−2 | キャラクタ表示 | |
2−3 | PPU | キャラクタ | |
レッスン | 2−3 | 敵キャラクタの書き換え | |
2−4 | PPU | 色 | |
レッスン | 2−4 | キャラクタの色変更 | |
2−5 | PPU | スムーズキャラクタ表示 | |
レッスン | 2−5 | マリオが敵キャラ? 敵キャラがマリオ?− | |
2−6 | 音楽機能 | ||
レッスン | 2−6 | マリオミュージックを変更する | |
2−7 | その他のIO | ||
レッスン | 2−7 | オリジナル面の作り方 | |
改造 ディスクシステム トンカチエディター 改造コード 無敵 フリープレイ | |||
第3章 ディスクシステム (全8ページ) | |||
3−1 | ハードウェア | ||
レッスン | 3−1 | マリオ2のキャラクタでマリオ1を | |
3−2 | ファイル構成 | ||
レッスン− | 3−2 | LICENCE・・・・・を出さない | |
改造 ディスクシステム トンカチエディター 改造コード 無敵 フリープレイ | |||
最後に (全2ページ) | |||
改造 ディスクシステム トンカチエディター 改造コード 無敵 フリープレイ | |||
トンカチ操作一覧表 (全2ページ) | |||
改造 ディスクシステム トンカチエディター 改造コード 無敵 フリープレイ | |||
付録 (全2ページ) | |||
(1)DISK ROM内ルーチン | |||
(2)トンカチエディターの内部 | |||
改造 ディスクシステム トンカチエディター 改造コード 無敵 フリープレイ | |||
追録 (全4ページ) | |||
(1)転送命令・演算命令・制御命令 | |||
(2)機械語の詳細 | |||
(3)PPU制御レジスタ | |||
(4)CPU内蔵機能レジスタ | |||
(5)ディスクシステム内拡張ボード | |||
(6)CPU側メモリマップ |
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