1

伝説のディスクシステム

1

伝説のディスクカード

任天堂のクイックディスクの形状の変更という、
実に安直なプロテクトに対応したノーブランドディスクの数々



任天堂純正のディスクカード黄(左)とシャッター付青ディスクカード(右)
  ディスクカードは、クイックディスクの形状を変えただけで、中身はクイックディスクと同じです。
  任天堂の商品開発の考え方として、「徹底的に標準化を嫌う」というのが有ります。独自仕様にする事により、機材を他社から調達する事を困難とし、結果として任天堂のライセンスなしでは製品開発できないようにするという意図が有るものと推測されます。ディスクシステムにはメディアとしてクイックディスクが採用された訳ですが、標準のメディアはそのまま使われずに、少し形状を縦長にして製品化されました。しかし、単に形を変えただけですから、標準のメディアを少し改造すれば、すぐにディスクカードとして使用できます。あまりにもプロテクトになっていないプロテクトなので、単なる「嫌がらせ」と感じるのは私だけでしょうか・・・。
  ちなみに左の写真の他に純正ディスクとしては、白ディスク(開発用)とゴールドディスク(景品用)があります。


 クイックディスクを改造する
  クイックディスクとは、SHARPのMZ−1500なるパソコンや、当時の音楽のMIDI機器用の記憶装置として採用されていたもので、ドライブはMITSUMI社の1社独占。メディアはROLAND、MAXELL、YAMAHA、KORG社などから発売されていました。
  このメーカーディスクの小さな「両耳」をカッターナイフなどで削り取り、「クイックプラス」なる商品(単なるプラスチック片)をカードの後ろに取り付けると、ディスクシステム用のディスクカードとして使用できます(写真参照)。実際、ハッカー・インターナショナル社が発売したソフトは、このような方法で作られたメディアを使用していました。

ROLAND製クイックディスク(左)と改造されたカード(右)



裏メーカーのクイックディスクカードのパッケージ
(左からアイツー社製、ハッカーインターナショナル製、1−2−3 ?製)
 裏メーカーが発売したディスクカード
  また、任天堂のセイセンスを取得しないまま、ディスクシステムソフトを販売していた、アイ・ツー社やハッカーインターナショナル社からも、そのままディスクシステムに使用できる生ディスクやそのフロッピーを使ったゲームディスクが多数発売されました。生ディスクの価格はアイ・ツー社のものは、当初10枚入りセット3,500円だったのが値下げされ、10枚入りセット3,000円、20枚入りセット5,600円、ハードケース付6枚セット2,200円になり、さらに最期のほうは、1枚300円、10枚入りセット2,700円、20枚入りセット5,200円、50枚入りセット12,800円、100枚入りセット25,000円、(全て消費税別価格)になり、店頭販売と通信販売もしていたようです。


 その他様々なノーブランドのディスクカードたち
  当時電気街のショツプを中心に、様々なノーブランドのディスクカードが店頭販売されていました。実際私の知らない商品も多数あったと思われます。しかし、中にはカードの中心に余裕がなかったり、磁気媒体そのものが不良であったりしたために、買った直後にすぐにエラーが出る粗悪商品が多数出回りました。実際、私も半分以上が使えなかった商品をつかまされた事もあります。任天堂がプロテクトをしなければ、こんな事はなかったのにねぇ・・・
 価格はだいたい1枚200円ぐらいが相場だったか?(良く憶えていない)もちろん今現在販売されている店は無いと思われる(販売している店があったら是非お教え下さい)。写真の中では、右下から2番目のアイツーから販売されていたカードがA面が緑色、B面が黄色になっていて面白い(ただしドライブからイジェクトしにくいので良いディスクとは言えない)。 

ノーブランド及び裏メーカークイックディスクカードあれこれ



自作されたディスクカード
(三才ブックス刊バックアップ
活用テクニックPART10より転載)
 ディスクカードを完全自作していた人がいた!
  かつて8インチ2Dフロッピーとプラスチックの下敷きから、ファミコンのディスクシステムに使えるカードを自作していた人がいたようです。これは、三才ブックス刊バックアップ活用テクニックPART10のP124〜P126の3ページに渡って、JIRO MASUDA 氏が投稿した記事として紹介されています。

*****その方法を簡単に説明すると、*****
@ディスクカードの一番外側のケースとセンターハブはプラスチックの下敷を切って作成し、
A磁気ディスク本体とカード内側の保護シートは、8インチ2Dフロッピーを解体して、ハサミで切って作成し、
Bこれらを瞬間接着剤で接着する。
************************************

  8インチ2Dフロッピー1枚から4枚のディスクカードが作れるようです。当時は、ディスクカードやクイックディスクの供給不足の時期があったみたいで、8インチ2Dフロッピーのほうが安価で簡単に手に入ったのでしょうか?私は実物を見たことはありませんが、このような手間のかかる方法をとってでも、ディスクカードを作っていた古き良き時代?があったのでしょう。


 変わり種ディスクカード
  ディスクドライブのヘッドのクリーニングの目的で、Lynkers(R)から発売されていたディスクカード。このディスクは、磁気媒体の代わりにクリーニング用の特殊な紙が貼り付けられ、回転しない様に固定されている。ディスク表面の窓の部分にクリーニング用の液体を垂らし、表面を上にしてディスクドライブにセットすると、クリーニングするという仕組み。もちろんディスクシステムはエラーが出ます。 ラベルには
「IT IS RECOMMENDED YOU CLEAN YOUR DISK DRIVE HEADS AT LEAST ONCE A DAY TO AVOID DATA LOSS AND HEAD DAMAGE.」とあります。

クリーニングディスクカードの表面(左)と裏面(右)





戻る

進む

ホームページ




本文中の会社名または商品名は各社の商標または登録商標です。





since 01/1/22