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メトロイド発売20周年企画


用語の定義


(図1) 原作における全体マップ及び各ページのページレイアウトNo.割当バイナリデータ
     
     (DISK A面 No.08 6800番地・NES 254E番地)



マップ       メトロイドには縦32×横32画面分の世界(図1)が有り、この全体をマップと呼ぶ

ページ       マップを構成する32×32画面の1画面分をページと呼ぶ。


マップポジション  マップにおける位置を表す。表記は左上を起点とし、Y(縦)軸座標を先に、X(横)軸座標を後に表現する。
          例えば、原作でのブリンスタのスタートページのマップポジションは(0E:03)である。

ワールド      ブリンスタ・ノルフェア・リドリー・クライド・ツーリアンの各世界をワールドと呼ぶ。(図1)
          ゲームスタート時はブリンスタワールドであるが、エレベータにより各ワールドを行き来出来る。
          なお、システム上、タイトル画面とエンディング画面もひとつのワールドとする。

ページレイアウト  各ページに割り当てられる、画面構成パターン。
            各ワールド毎に論理上128種類のページレイアウトが存在し、
            それぞれのパターン番号をNo.00〜No.7Fと呼ぶ。
          なお、ページにページレイアウトを割り当てない(スクロールイン出来ないようにする)
            場合はページレイアウトNo.にFFを指定する。
          各ページレイアウトは縦15×横16キャラクター幅で構成される。

ページポジション  各ページにおける1キャラクター単位の位置を表す。表記は左上を起点とし、
            Y(縦)軸座標を先に、X(横)軸座標を後に表現する。
           
ページレイアウト  以下の2種類がある。
の構成要素
           オブジェクト
   
           キャラクター   敵
                    ドア(後述)

特殊キャラ     以下の4種類があり、各ページに割り当てられる

           パワーアップアイテム
           エレベータ
           パレット変更命令
           敵キャラ

ゾーン       各ページはドア(後述)で行き来するゾーンで構成されている。ドアを通過すると、別のゾーンに移動する。

             ドア     ゲート

ドア        ビームやミサイルを命中させる事により、オープンするキャラ。ページレイアウトの構成要素では敵キャラに属する。
         横スクロールシーン(後述)においては、ドアが画面端に差しかかると、スクロールを止める。

ゲート      ドアをオープンさせる事により通過できる通路。ページレイアウトの構成要素ではオブジェクトに属する。
         スクロールを一画面分進ませて、サムスを強制的に少し前進させるのもこのゲートの役割である。

スクロールタイプ

メトロイドのゲームプレイ中は、常に以下の2種類のどちらかのシーンに属している。

縦スクロールシーン(上下に画面がスクロールする状態)
横スクロールシーン(左右に画面がスクロールする状態)

ブリンスタのスタート時は常に横スクロールシーンである。

スクロールシーンの切り替え

この2つのスクロールシーンを切り替える方法のひとつとして、ゲートの通過がある。

ゲートには以下2種類のタイプが存在する。

タイプAゲート(通過するとスクロールタイプを変更する)
タイプBゲート(通過するとスクロールタイプを常に横にする)

ここでひとつの疑問が沸き上がる。縦スクロールシーンからタイプBのゲートを通過すると横スクロールシーンに移行するが、また同じゲートを通過して戻ると、そこは横スクロールシーンであるから、縦スクロールを想定したページレイアウトオブジェクト構成では上手くゲームが進まない。すなわち、通常縦スクロールの部屋にはタイプBのゲートは配置しない。また逆に、この原理を利用し、縦・横どちらにでも耐えられるオブジェクト構成からなるページレイアウトを用意し、新たな隠し通路を造るのも可能ではないかと思う。一度はやってみたい技ではある。


通常入口とその横のページの出口のゲートタイプは同一のものを指定する。別タイプの組み合わせだと、入口のゲートタイプにより、次のスクロールシーンが決定される。この原理を逆手にとり、タイプの違うゲートを入り口と出口に配し、前記同様に新たな隠し通路を造るのも可能であろう。

2つのスクロールシーンを切り替えるもうひとつの方法として、エレベーターの利用がある。

これはアイテムの章で詳細解説する。

ゲートの指定方法

ページレイアウト内オブジェクトとして指定する。

オブジェクトNo.は、

タイプAゲート=No.03
タイプBゲート=No.04

であるが、

リドリーワールドのみ、

タイプAゲート=No.01
タイプBゲート=No.02

が割り当てられている。


ドアの種類と役割
No.00 赤ドア      ミサイル5発でオープン、出口側ドアNo.が同一ならば、ドアは消失。同一でなければ、その後はミサイル一発でオープン。
No.01 青ドア      ビーム1発でオープン、出口側ドアNo.が同一ならば、部屋に入室する前に出口側ドアもオープンして、その後閉じる。
No.02 紫ドア      ミサイル10発でオープン、出口側ドアNo.が同一ならば、ドアは消失。同一でなければ、その後はミサイル一発でオープン。
No.03 青ドア
音変化 
機能はNo.01と同一だか、通過後ミュージックが変化(ツーリアンの音楽になったり無音になったり、アイテム取得で元に戻ったりする。)





ドアの指定方法

ページレイアウト内敵キャラクターデータとして指定する。
02の次のバイトの上位最下位1ビット0:右側1:左側+下位の最下位2ビットでドアの種類No.指定。
左右にドアを配したい時は2回指定する。