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伝説のディスクシステム

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伝説のコーツール

コピーツールはメーカーの技術力の証明

 任天堂のライセンスを取得していない、いわゆる裏メーカーが最初に手掛けたのは、バックアップツールの開発でした。 ディスクカードは磁気媒体が剥き出しになっているせいか、エラーでゲームが出来なくなることが多々有りました。バックアップツールは、ゲームの購入者が事前にバックアップを取っておけば、その財産を守る事ができるという趣旨の商品であり、法律上もなんら問題は無いと思われます。しかし一方で、使い方によってはゲーム開発会社の著作権を脅かしかねない事になる訳です。バックアップツールの出現は、任天堂をはじめとし多くのライセンスを取得した表メーカーの危機感を募らせました。表メーカーはバックアップツールに対抗するために、ハードウェアやソフトウェアにプロテクトを施し、それに対抗して、裏メーカーがバックアップツールをバージョンアップするという、「いたちゴッコ」が展開されました。たまたま最初に発売されたディスク・ハッカーのメディアが黒ディスクだったため、黒ディスクにはダーティーなイメージが付きまとい、当時のファミリー・コンピューター・マガジンにはブラックディスク(悪)とイエローディスク(正義の味方)が戦う漫画が連載されたものでした。なお、バックアップツールにはハードウェア版(ダビング形式でCPUを介さずにコピーする・・・と思うぞ)も存在していましたが、ここでは省略します(あまり詳しくないので)。


DISK HACKER ver1.1


DISK HACKER
のフロッピー
 伝説のハッカーインターナショナルが作ったファミコンディスクシステム初のバックアップツール。
 操作手順は、
(1)ロードすると、任天堂の許諾画面が出た後、タイトル画面が出る
(2)その後「ゲームディスクヲ イレテクダサイ.」と指示が出るのでゲームディスクを入れる
(3)その後「ナマディスクヲ イレテクダサイ.」と指示が出るので書きこみたいディスクカードを入れる
(4)容量の多いゲームならばさらに(2)と(3)を数回繰り返す
(5)コピーが終了したら、「オワリマシタ」と表示され書きこみが終了
(6)ディスクカードを抜くと、また(2)から繰り返す

DISK HACKER Ver1.2 Ver1.3
 数々のプロテクトに対抗するためのバージョンアップ
 Ver1.1はバックアップする前にVOLラベル上にあるファイル数を認識して、その数のファイルだけバックアップするという仕様でした。しかし、それでは、記録されているファイル数より実際に多い数のファイルが存在する(隠しファイルというプロテクトの手法-とびだせ大作戦 etc)ソフトの場合、バックアップできませんでした。Ver1.2では実際のファイルの数を確認するため、隠しファイルを持つソフトにも対応しています。Ver1.3はメモリの拡張版で、サイズの大きいファイルでもバックアップできます。(麻雀家族 etc)


DISK HACKER Ver1.2

DISK KEEPER


DISK KEEPER
 DISK HACKER Ver1.3の姉妹品?
 DISK HACKER Ver1.3と同じ動きをするところから姉妹品というウワサがある一品。もし、それが真実だとするならば、これくらいの改造私でも出来るゾ!
 操作手順は、
(1)ロードすると、任天堂の許諾画面が出た後、タイトル画面が出る
(2)その後「PLEASE SET GAMEDISK.」と指示が出るのでゲームディスクを入れる
(3)その後「PLEASE SET BLANK.」と指示が出るので書きこみたいディスクカードを入れる
(4)容量の多いゲームならばさらに(2)と(3)を数回繰り返す
(5)コピーが終了したら、「END」と表示され書きこみが終了
(6)ディスクカードを抜くと、また(2)から繰り返す

開発元 WORLD??? 定価 不明

DISK HACKER U
 ハッカーインターナショナルが作った最終兵器!
 本ソフトの発売後、各メーカーは白旗を挙げたのか、それともただ単にディスクシステムが衰退してしまったのかよくわだらないが、これでほとんどのゲームソフトはコピーできてしまう。タイトル画面でVERIFYのONとOFFを選択出来る。って、どういう時に使うのかはよくわだりません。とにかくツール以外とハッカーのゲーム以外はバックアップ出来なかった経験がないです。操作手順は、任天堂の許諾画面が出ない、タイトル画面上でVERIFYのONとOFFを選択出来る、以外はほぼDISK HACKERと同じです。定価6,800円


DISK HACKER U のタイトル画面とパッケージ

子育てゴッコ


子育てゴッコのタイトル画面とパッケージ
 あの電脳ウルフ・アイツーが送り出した最高傑作!
 トンカチエディターで有名なアイツーのバックアップツール。最強というもっぱらの評判。CRCエラーの発生しているディスクでも無視して書きこむそうです。ただし、自分自身はコピーできません。(トンカチエディターはできるのに)それと、コピーが終了すると、リセットがかかり、続けて2本目のソフトをコピーする時は、立ち上げ直さなくてはなりません。しかし、このネーミング、理屈では「子生みゴッコ」が正しいのでは?? 定価6,800円。開発元 任人堂???
 操作手順は、
(1)ロードするとタイトル画面が出現
(2)ディスクを抜くと緑色一色の画面が出現
(3)ゲームディスクを入れると読みこまれる
(4)ゲームディスクを抜くと赤色一色の画面が出現
(5)書きこみたいディスクを入れると書きこまれる
(6)ゲームにより、(2)〜(5)を数回繰り返し、終了するとリセットがかかる


クイックハンター

 初めてパラメーターモードを搭載したバックアップツール
 パラメーターを後に発売、たしかbR迄で終わったと思う。それで、ゲームの無敵改造やら、コピーできないソフトのサポートをしていた。


<パラメーターNo.1の内容>

「グリーンベレー」「とびだせ大作戦」
「ザナック」255機スタート
「迷宮寺院ダババ」100機スタート
「きねこ」ラウンドセレクト
「ガルフォース」「スーパーマリオ」
「スーパーマリオ2」フリープレー
「夢工場ドキドキパニック」30機スタート
「クレオパトラの秘宝」レベル・所持金UP

<パラメーターNo.2の内容>

「ファルシオン」「アルマナの奇跡」100機スタート
「エキサイティングビリヤード」所持金UP
「トンカチエディター」「子育てゴッコ」バックアップ
「謎の村雨城」無敵
「ドラキュラ2」「カリーンの剣」レベルUP
「ドクターカオス」パワーUP
「妖怪屋敷」半無敵

<パラメーターNo.3の内容>

−ゲームタイトルのみ・改造内容不明−

1.「ガンスモーク」
2.「セクションZ」
3.「ツインビー」
4.「ドラキュラ1」
5.「愛戦士ニコル」
6.「レプリカート」
7.「ドルイド 恐怖の扉」
8.「ディープダンジョン 1」
9.「ディープダンジョン 2」
10.「謎の村雨城」


クイックハンターのタイトル画面



クイックハンターのフロッピー



クイックハンターのパッケージ

 =おじさんさんの情報によると、他にも会員のみに配布されていたパラメータソフトが2、3本あるそうです。=



ゲーム・アナライザ集団クラブ製 本体定価5,800円。パラメータディスク(10本収載)定価2,000円。
 操作手順は、
(1)ロードすると、「このプログラムは G・A独自で製作したものです」と表示される
(2)しばらくすると「NOW LOADING」と表示され、メインプログラムを読みこむ
(3)タイトル画面が表示され、ここでコントローラーのAボタンを押すとパラメーターモードに移行
(4)なにもしなければ「SET GAME DISK」と表示されバックアップモードに移行
(5)ゲームディスクを入れる
(6)「SET BLANK DISK」と指示が出るので、書きこみたいディスクカードを入れる
(7)ファイル数の多いゲームならばさらに(4)から(6)を数回繰り返す
(8)「THE END」と表示され書きこみが終了
(9)ディスクカードを抜くと、また(4)から繰り返す




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